不動産を相続した場合、基本的に名義変更を行います。
しかし、
不動産の名義変更は何度も経験するものではないので、名義変更の期限や必要性などを理解していない人が多いでしょう。
そこで今回は、
不動産を相続した際の名義変更について解説していきます。
▼名義変更の期限
相続手続きには期限が設けられているものもありますが、
不動産の名義変更に関しては期限がありません。
そのため、
不動産を相続した人は必ず名義変更しなければならないというわけではないのです。
▼名義変更を行わない場合のデメリット
■相続人の死亡
不動産を相続してしばらく経過すると、相続人も死亡するケースがあります。
そうすると相続人同士の関係性がどんどん薄くなっていき、遺産分割協議が難しくなります。
単に集まりが悪いだけでなく、話し合いでも上手くまとまらないことが多いでしょう。
■書類が取得できなくなる
不動産の名義変更に期限はないので、相続して10年以上経ってから登記手続きをしようとする人も多くいます。
しかし、登記に必要な書類には保管期限があり、相続から時間が経ちすぎるとこれらの書類が手に入らないことがあります。
■遺産分割が困難になる
不動産を相続してから時間が経つと、相続人の環境や気持ちなどが変化します。
そのため、相続開始時点で意見がまとまっていたとしても、数年後に遺産分割会議をした際に上手くいかないケースがあります。
また、相続人が高齢の場合、病気や認知症などで遺産分割協議自体が困難になる可能性もあります。
▼まとめ
不動産を相続した際の名義変更には、期限が設けられていません。
しかし、すぐに名義変更を行わなければ、相続人が死亡したり書類が取得できなくなる可能性があります。
また、遺産分割協議でトラブルになるリスクも高まるでしょう。